論説

　ここには、河内の発表した最近の論説が集められています。その時々の重要問題を論じることにより、新しい平和運動のあり方と思想のあり方を模索しているつもりです。また、団塊の世代の経験の継承も考えていきたいと思っています。御覧になりたい文書名をクリックしてください。

日本の平和運動の弱点について、2004年4月
　（これは、日本の平和運動の弱点についての私の考察をまとめたものです。あまり他に例のない論文だと思っています。私は、その弱点を克服するために微力を尽くしてきたつもりです。しかし、残念ながら、現在もこの論文は基本的に正しいと言わざるをえないと考えています。）
21世紀の東アジアと日本国憲法、2005年5月
　（これは、2005年のIADLパリ総会のレポートです。当時は21世紀の東アジアをどう把握するか四苦八苦していました。今からみると、中国覇権主義についての分析の弱さが気になります。）
アジアの法律家・人民は“東アジア共同体構想”に反対しよう！　2005年8月
　（これは、2005年秋の第4回アジア・太平洋法律家会議（COLAPⅣ）に提出したレポートです。私は、東アジア共同体構想に早くから反対していましたが、私の意見は平和運動の中では多数意見になりませんでした。）
平和共同の呼びかけ、2005年12月
　（これは、私の友人に対し“「平和への結集」をめざす市民の風”への賛同をお願いした文書です。私は、平和共同の理念は、現在も正しいと思っています。）
自由法曹団と自由法曹団員は、統一の道を歩もう、2006年4月
　（９条改憲を阻止するために、国会に平和の共同候補を送ろう、という運動が2006年に始まりました。私は、これは日本の歴史始まって以来の画期的な運動だと考えています。この運動を自由法曹団が主体的に担うことを求めた文書です。）
9条改憲反対運動は、今のままでよいのか、2007年5月
　（改憲手続き法の成立を機に、それまでの9条改憲反対運動の成果と欠陥、将来展望を論じたものです。9条改憲反対運動の評価については、情緒的にではなく、理性的に議論すべきだと思います。）
チベット問題と自由法曹団、2008年5月
　（チベット問題は、日本の平和運動に、21世紀においては、中国を如何に考えるかという問題を避けて通ることができないことを明らかにしました。
　また、日本の平和運動が本当に平和を求める運動なのか、それとも平和を愛するという特定のイデオロギーにもとづくキャンペーン運動に過ぎないのか、という問題を提起しました。私は、日本の平和運動の存在意義が問われていると思います。）
安保改定50年にあたっての私の問題提起、2010年6月
　（安保改定50年にあたっての私の平和活動家・平和知識人に対する私の問題提起をまとめたものです。私は、日本の平和運動の未来について、あまり楽観することができないのです。）